第10号 2003年1月発行 NO,1 |
ごあいさつ
自然の光を取り入れ、木をふんだんに使った家は最高の癒し効果があります。 少しずつでも取り入れる事で、日本の自然・地球の環境も変わってきます。 社会が混沌としている時代、自然にふれあい、人の心が少しでも明るくなるような 家づくりを願っています。今年もどうぞよろしく。 スペース・エム 高橋 雅子
●今、つくり手の顔が見えている野菜や食品が人気を呼んでいます。誰がどんな方法で作っているか、出どころのわか る安心感と美味しさが消費者に 認められているからです。
●家づくりにおいても同様に、自分の生活している空気に影響を与える材料にどのような物が使われ、どの様な加工が されているかとても不安になります。
●スペース・エムでは、健康と環境に被害が出ない自然素材や塗料を積極的に使用することで評価をいただいておりま すが、大きな部分を占める木材の出どころが更にはっきりすれば、住む人にもっと安心感が増えます。
●昨年、燻煙乾燥された宮城県の”くりこま産杉材”を使いウッドデッキを作りました(写真と詳細)。従来の木材の乾燥 法は大量の電気・重油などの化石燃料を必要としますが、くりこま材は製材所から出る端材や、おがくず・使えない木 を燃料として10日間燻煙し完全なリサイクルを実現しています。いろりの煙でいぶされたのと似て耐久性・防虫効果 も加わります。この材料にオイルを塗ることで更に耐久性と風合いが出て、とても素敵なバルコニーが出来ました。
現在進行中の現場でも内装に調湿効果のあるくりこま杉ムク材を
使用し、完成が楽しみになってきました。
(今後も、構造材から使用していく事が可能になります。)
〈くりこま山の杉〉 | |
〜天然木 2〜
今回は天然木の第二回目として国産材を取り上げます。 天然木・ムク材の特徴として木目の美しさ・暖かさ・調湿性などについて 前回お話しましたが、実際の家づくりには適材適所に用途に応じて 樹種の使い分けが行われています。スギ | 日本の木材生産量の40%を占めているなじみ深い木です。 比較的軟らかいので加工しやすい為、幅広い部位で使われています。 構造材・造作材・下地材などの他、床柱としても好まれています。 |
ヒノキ | スギと同じように幅広く使われています。 建築のほかに、家具・彫刻・風呂桶が一般的。 古くから神社仏閣建築・仏像など、伝統的にヒノキが使用されています。 |
アカマツ | クロマツが海岸付近に育成するのに比べ、アカマツは海岸から離れた 地域に育成することが多い。材質は硬くて梁・桁に使われます。 |
ケヤキ | 樹高35m・直径2mにもなる高木・落葉樹。街路樹にもよく見られます。 非常に硬く、土台・柱・梁・桁に適しています。 その他造作材・床材にも使われます。 |
クリ | クリの実はおなじみですが、縄文時代から建築用材として用いられる 落葉樹です。非常に硬く、湿気にも耐える性質から、土台・床板などに 使われます。 |
”ペットボトルの再利用”
植物の寒さ除けにしてみては?苗の高さに合わせてペットボトルを カッターなどで切り、苗の上にかぶせるだけでミニ温室の代わりに。 冬の霜除けにもなります。また、旅行などで留守にする時ペットボトルの ふたの部分にキリなどで小さな穴をあけ、プランターの土の上に逆さまに 差し込んでおくと、少しずつ水がしみ込んで乾燥を防いでくれ、 2〜4日のお出掛けにも大丈夫。
〜セミナーのお誘い〜
テーマ :住む人のためを考えた家づくり環境に配慮した、呼吸する住まいづくりを考えます。また、リフォームをする時の注意点、プランなどもお話します。 日 時 :2月1日(土),8日(土),15日(土),22日(土) 1:30〜3:30 PM 場 所 : スペース・エム 定 員 : 10名 受講料: 2,000円 (4回分) 講 師 : 二級建築士・インテリアプランナー 高橋 雅子 ※終了いたしました |
健康と環境を考えた自然素材の家、新築・リフォームならスペース・エム